歌の一曲にはドラマがある

 「歌の一曲にはドラマがある」と「河原厚子・井上ゆかりデュオ」の晩、河原さんがおっしゃっていました。歌を聴きながら、自分が歩いてきた道や多くのお世話になった方々を思い返し、本当にそうだと思いました。
 
 お二人が演奏の時にお話しくださったエピソードをご紹介しましょう。

 「愛する人が天国に行った時に作った曲です。私には四人の女神がいて、母と、NYでお世話になったレストランのオーナー、横浜のジャズクラブのママ、そし義母という4人の女神たちです。そして、みんなみちこさんという名前なの。義母は、厚子さん人前では紅をさすのよ、といつも言ってくれました。夜、ベランダでビールを飲んでいると、あなたのことをいつも見ていますよ、と言ってくれるよう。この歌の作者もこんなことを思いながら作ったのだろうと思います。曲はYesterdayです」と河原さん。

 「私にとって思い出の曲で,彼に恩返しをしたいと作りました。その彼はフランス人のジャズピアニストで、名前はミッシェル ペトルチアーニ。残念ながら1999年に36歳で亡くなりました。骨が伸びない病気で、子どもくらいの背丈。幸いにも手の大きさは普通だったのでピアノが弾けました。五体満足でもうまく弾くのは難しいのに、彼はピアノを弾くために生まれてきたと思います。そんな彼の素晴らしい演奏を聴いてとても感動しました。彼に恩返しをしたいと思って作った曲。聴いてください。私のオリジナル曲です」と井上ゆかりさんは「ミッシェルミッシェル」を弾いてくださいました。

 井上さんが「私の名前のゆかりとは、えにしの縁という字をあてたものです」とおっしゃるのを聞き、「ああ、これも不思議なご縁だな、みなさん、素晴らしい出会いがあり、その人々とのご縁のつながりのなかで前向きに進んでいるんだな」と強く思いました。
 開店八周年という節目、その始めのジャズライブでこんなにいいお話しも聴けるなんて、とても嬉しくなりました。河原厚子さん、井上ゆかりさん、いいお話しをありがとう。
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開店八周年記念の最初のライブ「河原厚子・井上ゆかりデュオ」

 アンコールを含めて13曲。「河原厚子・井上ゆかりデュオ」に、満席のお客様は一気に引き込まれ、手拍子を打ち、声を揃えた掛け声と、バリ島の楽器を鳴らしての、会場一体となったジャズライブとなりました。5月24日夜は開店八周年記念の最初のライブでした。

 ボーカルの河原厚子さんは、大学時代からジャズを始め、ニューヨークのハーレムに渡り、トラックを舞台に演奏活動とジャズを教えるスクール「ジャズモービル」に参加してジャズに磨きをかけました。帰国後は本格的なジャズボーカリストとして、アジア各国でも精力的にジャズライブを開いています。
 ピアノの井上ゆかりさんは、自らを「ピアニン」=「ピアノを弾く人」と名乗り、現在では月に20本ものジャズライブをこなしています。NHKの音楽番組にもレギュラーピアニストとして出演をしています。

 オープニングはまず軽やかなボサノバから。楽しげな歌声と弾むようなタッチのピアノ演奏で、会場はたちまちに和やかな雰囲気に包まれました。「皆さんの笑顔を見ると、こちらも嬉しくなってしまいますね」と河原さん。目でうなずき返す井上さんも笑顔になって。
 「オールオブミー」では、ピアノの井上さんは同じテーマを4回変えて演奏。「まず、まじめにこんな曲ですよ、次に気持ちよく我流で、気分を変えてTakeして」という河原さんの解説の通り、次々に華麗な即興のピアノ演奏を披露してくれました。「このアドリブの演奏、ギャラリーがもう一回弾いて、と言われても、二度と同じ演奏ができないのもジャズの魅力であり、それがミュージシャンの楽しいところですね」との話しも。

 「アハン」というブラジルの蛙の歌をみんなで一緒に歌った時は盛り上がりました。ブラジルでは蛙は「ゲレゲレ」と鳴くのですね。「皆さんも一緒にこの蛙の声を出して歌ってください」と河原さん。こすると音が出るパリ島の小さな楽器なども配り、会場と一体となって蛙の歌を合唱と合奏をしました。
 スウィングしなけりゃ意味がない「Don’t mean a swing」の曲の時も「トゥワットゥワットゥワッ、トゥワットゥワットゥワッ」の掛け声で。

 河原さんは「じつは、来る途中でイヤリングをなくしてしまいました。でも何とかなるような気がして。ラッキー、カフェギャラリー縁ではイヤリングも良い価格で売っていたのですね。ここは愛を感じるお店の作りです。良いところだと声の相性が良く、いい声になります。この二階の会場は太い梁や天井のカーブあって、響きがとても気持ちよい。皆さんの笑い声もよく聞こえました。そして、休息の時のお料理をおいしくいただきました」と話してくださいました。
 縁のベックラーピアノについて「ピアニストはピアノを持って歩けないのでそこにあるピアノで最も良い音で弾かなくてはなりません。この一番小さいこのグランドピアノ、明るい茶色も素敵だし、演奏のニュアンスを作りやすく、ちゃんと応えてくれました」と井上さん。

 アンコールの拍手が鳴り止まず、ジャズ風にアレンジした日本の曲が最後の演奏でした。雨まじりの天候でしたが、お客様がとても満足されていて、開店八周年記念のライブ、とても良い演奏会になりました。河原厚子さん、井上ゆかりさん、ありがとうございました。
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子供の楽隊の写真です

 いつも縁で楽しい音楽が流れていますようにと、ミュンヘンで見つけたという音楽を奏でる子供たちの彫刻の写真をカメラマン氏からいただきました。
 よく見ると管楽器での演奏ですね。右の子は女の子かしら。楽器の孔を右手で押さえ、左手は放しています。演奏中の姿をよく表していますね。真ん中の子は男の子かしら、それとも女の子かな。トランペットの原型のような楽器ですね。右足をちょっと曲げて。しぐさもかわいい。左の子は男の子でしょう。バグパイプを奏でていますね。右ひじで空気を押し出して楽器を鳴らすバッグには、羊のような動物の頭が見えます。
 子供たちはこの古楽器でどんな曲を吹いているのでしょうか。きっと喜びの歌を楽しんで合奏しているのでしょうね。
 縁の二階、多目的スペースで、こんな雰囲気の演奏会が開かれるのもいいですね。
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赤いお花をベランダに

 「あ、赤いお花がきれい、なんのお店かしら」。
 西武池袋線の上り電車が秋津の駅を出発したすぐと、下り電車が駅に到着する直前の一瞬に、カフェギャラリー縁を、いつも目にされているお客様がとても多いことに気がつきました。
 「いつも見ているの、一度行ってみたいと思っていたのよ」と言われるお客様。
 「通学の時に毎日見ていました。就職してからやっとくることができました。こんな感じのお店だったのですね」と足を運んでくださったお客様。
私のお店を心に止めてくださってとても嬉しく思っています。
 お店の外観は、窓に花をいっぱいに飾ったヨーロッパの小さなホテルかレストランのように作りました。そしていつも赤い花をベランダに咲かせるようにしています。
 これからは爽やかな花の季節。電車から見てくださる方々にも楽しんでもらえるようにしてゆきますね。 
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気持ちのいい北海道の言葉を聞きました
 お店の北海道生まれのいくみさん。時々北海道の言葉が口に出てきます。
 私も若い頃北海道に住んだことがあるので、いくみさんの言葉から当時を懐かしく思い出してしまいました。
 そんな言葉の一つ、「あずましい」。どんな意味だと思いますか。字で書くと「吾妻しい」。信州の方だったら県歌信濃の国6番にある「吾妻はやとし日本武..」でわかりますね。我が妻が傍らにいるような心地よさ、とでもいうのでしょうか。
 いくみさんに聞くと「温泉にいって、広々とした清潔なお部屋に通されたとき、ほっとして、あらー、あずましい、このお部屋って言いますね」と説明してくれました。
 気持ちのいい言葉に触れた思いです。
 
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杏の花の写真をいただきました

 信州の春を告げる杏の花。一面に咲き誇る丘の向こうには北アルプスの峰々の残雪が馬や鳥、蝶やお爺さんの雪形となって農作業を始める時を教えてくれます。
 先日、長野の山から戻った知人の写真家は「山はまだ冬景色、雨が霰に変わったりで寒かったけど、里に下りてきたら桜が満開に。関東に帰ってきたら新緑の季節になっていました」と言って4月上旬に咲いた杏の花の写真を持ってきてくれました。
 信州・更埴の杏の里は、花の見頃ともなれば大勢の人たちで賑わいます。市役所のホームページでも開花や満開になる日のお知らせが載るほどとか。
 杏は古く中国からもたらされ薬用とした珍重されました。干し杏もおいしいですね。お店では杏仁豆腐が人気です。
 三月いっぱいまでお店で働いてくれた杏子ちゃん。本当にお世話になりました。ありがとう。きっと、杏の花を想って名付けられたのでしょうね。
 私は杏が大好きです。
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